はじめに
既製杭工事で硬い粘土層を掘削する際、水を注入して掘削しますが、オーガーに粘土が固着し、共周りが発生、排土不良となり掘進効率が低下、掘削時間が長引くことがあります。また、固着を防ぐため送水量が多くなると、排土量の増加につながります。
このような現場トラブルを防ぐためには、硬い粘土層を軟らかい泥土状態に変えて、オーガーへの固着を防ぎ、スムーズに排土させることが重要となります。
そこで、新製品の “硬質粘土軟化剤” をご提案します。
硬質粘土軟化剤とは?
既製杭工事で硬い粘土層を掘削する際に、水に硬質粘土軟化剤を加え、注入・掘削することで軟らかい泥土状態に変えることができる既製杭掘削剤です。
泥土化することで、スムーズに排土され、掘進スピードと排土量を維持することができます。
Ⅰ.硬い粘土層掘削時のこれまでの問題点
Ⅱ.硬質粘土軟化剤を使用した場合
安全性
土、掘削液、杭周固定液を混合した供試体の材齢28日圧縮強度は、公共建築工事標準仕様書基準0.5N/mm2を満たしています。
使用方法
- 水1,000Lに硬質粘土軟化剤を2~4L投入し、2分撹拌したら出来上がりです。
- オーガー先端より吐出し、掘削してください。
*硬質粘土軟化剤の使用量は目安です。土質に合わせて調整してください。
使用現場
既製杭工事で使用できます。
まとめ
既製杭掘削剤 “硬質粘土軟化剤”
- 硬い粘土が軟らかく泥土化しオーガーへの固着を防ぐ
- 泥土化した粘土はスムーズに坑外へ排出されるため、掘進スピードと排土量を維持できる
- 公共建築工事標準仕様書基準圧縮強度0.5N/mm2を満たす
製品情報
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